人は慣れるもの

人の五感は、対象物と単純接触を繰り返すほど、だんだんと違和感がなくなり、好意的な受け止め方をするようになることが心理学の実験で知られています。

TVやラジオ、新聞や雑誌などで頻繁に出会うCMは、慣れてくるほど親近感を持つものです。

人は同じ情報に何度も触れると警戒心が薄れ、やがてリスクにも疎くなるのです。

するとスーパーに行ったときには、さまざまな類似品の中から、よく見知ったCMの商品を買ってしまいます。

安心感が育まれているからなのですね。

質より量?

営業の現場では、上司が部下に「営業は足で稼ぐのが基本」などと号令をかけています。

見込み客のところには、何度でも足しげく通って注文を取れというわけですが、何度も訪問された相手には「悪いな」と思う「反報性の原理」もはたらくからです。

弱小企業の営業マンが、ライバルの大手企業を出し抜くためには、接触の質(内容)以上に、接触の量(回数)を増やす事こそが、一番重要だということなのです。

例えば、キャバクラ嬢と仲良くなって、店外デートに持ち込みたいのなら、たまに店に行って長時間居座って口説くよりも、短い時間でもいいので、頻繁に会いに行くほうがよいのです。

また例えば、上司に気に入られたければ、上司のところに頻繁に報連相をしに行けばよいのです。

行けば行くほど人事考課の評価も高くなります。
職場に好きな異性がいるならば、ちょくちょく用事を作って、異性のそばに出来るだけ接近することをおすすめします。

特別立ち入った話をする必要もありません。

目と目があったら、会釈するだけでも十分に効果があります。

「よくお目にかかりますね」などと挨拶ができれば、バッチリです。

こうして頻度を上げて行くと、自然な形で会話が交わせるようになるからです。

ちなみに、第一印象で極端に嫌われてしまうと逆効果になるので注意が必要です。

 

チャトレに応用してみると

チャットレディのお仕事ではこの方法を利用しています。

稼ぎのためお客さんとできるだけ長い時間を引っ張るのではなく、ちょこちょこと短時間でもいいので会話する回数を増やすことが大切です。

そうすることで、お客さんの出費に関する気遣いも出来て、お客さん自身が使いすぎたことによる後悔=ログイン減を防ぐことが出来ます。